フリーソフトだけで作るBlu-ray 第2回:ビデオについて

投稿日:2016年1月29日 更新日:

前回『フリーソフトだけで作るBlu-ray 第1回:準備』では、最も基礎的な情報について書きました。

今回は、Blu-rayビデオの規格に沿ったビデオとはどういうものなのかについて、まとめます。Blu-rayビデオを作製する上で重要な情報になるので、ポイントだけでもしっかり抑えてください。

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ビデオの規格 その1

解像度について

「Blu-rayビデオにしたいなー」と思ってる動画データを用意してください。動画の解像度はどうなっていますか?

ここ数年の間に発売された最新のスマホやデジカメで撮ったものであれば、『1920×1080』『1280×720』となっているはずです。極たまに『1440×1080』というものもあるかもしれません。

古いものであれば、『720×480』や『640×480』で録画されてるものもあるはずです。『720×480』『640×480』は、画質が劣ると考えて構いません。Blu-rayビデオ化よりもDVDビデオ化で十分だと思いますので、ここでは『1920×1080』や『1280×720』の動画データについて取り上げます。

この1920や1080、1280、720という数字は何?と思う人も多いと思います。1920というのは、1920個の色の付いた点だと思ってください。同様に、1080というのは、1080個の色の付いた点、1280というのは、1280個の色の付いた点、720というのは、720個の色の付いた点と思ってください。

『1920×1080』というのは、『横に1920個の色の付いた点×縦に1080個の色のついた点』の長方形ということになります。同様に、『1280×720』というのは、『横に1280個の色の付いた点×縦に720個の色のついた点』の長方形ということになります。

簡単な図で見ると、こんな感じです。

フルHDとHDの解像度のイメージ

なので簡単に考えると、この数字が大きくなればなるほど、より情報量が増えるので、画像(画質)が綺麗になると考えてください。

Blu-rayビデオは、このような特定の解像度が規格として定められています。特定の解像度でなければ、正常に再生されない可能性があります。最もよく使われる解像度は、『1920×1080』です。これを『フルHD』といいます。また『1280×720』『HD』といいます。

少し脱線しますが、WOWOWなどのBSデジタル放送は『1920×1080』で放送しています。一方、地デジは『1440×1080』で放送しています。地デジは、この1440を横に引き伸ばして、テレビ画面いっぱいに表示しています。「何かWOWOWの映画って地上波より綺麗じゃない??」と思うのは、強ち間違いではありません。

アスペクト比について

アスペクト比と言うと、何のことか分からない人もいるかもしれません。

簡単に言うと、縦と横の割合です。Blu-rayビデオは、これが16:9じゃないと駄目なんです。横の割合が16で、縦の割合が9です。

上の解像度で書いた「1920×1080」や「1280×720」を思い出してください。ちょうど16:9になっていることが分かると思います。一応、算数で確認しますね。

1920÷16×9=1080

1280÷16×9=720

16:9のビデオであれば、テレビ画面いっぱいにきっちり表示されます!

16:9のビデオじゃなくても、一応、Blu-rayビデオを作ることもできます(実験済み)が、テレビで再生すると、横に引き伸ばされたり、縦に引き伸ばされたりして、すごく歪な映像になってしまいます。

なので、16:9以外のビデオの場合、Blu-rayビデオを作る段階で、縁(無地の黒など)を追加したり、拡大や縮小をして、16:9の割合になるように調整する必要があります。この場合、Aviutlなどのフリーソフトで動画データを再圧縮(エンコード)することになるので、元のデータよりも劣化すると考えてください。

ビデオの規格 その2

フレームレートについて

フレームレートも、何のことか分からない人がいるかもしれません。

パラパラ漫画をご存知ですか?考え方は同じです。ビデオは、静止画の組み合わせで出来ています。パラパラ漫画のように、少しずれた静止画を連続して見ることで、動いているように見えます。

一般的なカメラやスマホで撮影したビデオを見ると、30p、30i、30fps、29.97fpsなどが表示されていると思います。24p、23.97fpsや60pなどもあるかもしれません。

細かく分けると、ややこしいので簡単にすると…

30p、30i、30fps、29.97fpsなどは、1秒間に30枚の静止画で作られた動画ということです。同様に、24p、23.97fpsは、1秒間に24枚の静止画で作られた動画です。60pは、1秒間に60枚の静止画で作られた動画です。

つまり、数字が多ければ多いほど、動きが滑らかなビデオだということが想像できると思います。動き滑らかなビデオほど、高画質に感じることが出来ます。

でも、数字が高ければ良いというわけでもありません。というのも、Blu-rayビデオの規格ではフレームレートが定められています。規定以上のフレームレートでは再生できません。

解像度1920×1080のビデオの場合

29.97fps(30fps)か、23.97fps(24fps)のどちらか

解像度1280×720のビデオの場合

29.97fps(30fps)23.97fps(24fps)59.94fps(60fps)など

Blu-rayビデオの規格では、このフレームレートに従う必要があります。

正確には、29.97fps(30fps)は規格外ですが、全く問題なく再生できます。

インターレースとプログレッシブについて

難しいので、理解できなくてもいいです。「そういうものだ」と思って、ブログの手順通りに作成するのもありです。ただ、きちんと設定しないと汚い映像になってしまうので、気をつけてください!

Blu-rayビデオ作成で必要な情報は少しだけです。

「Blu-rayビデオにしたいなー」と思ってる動画データを用意して、インターレースなのかプログレッシブなのかを調べてください。スマホやカメラで撮影したビデオであれば、説明書にも書いていると思います。

「1080p、720p、30pなど、解像度やフレームレートの隣に「p」と書かれているものは、プログレッシブのビデオです。「1080i、30i」など、解像度やフレームレートの隣に「i」と書かれているものは、インターレースのビデオです。さらにインターレースは、2種類あります。

  • インターレース(トップフィールドファースト)
  • インターレース(ボトムフィールドファースト)

つまり、「Blu-rayビデオにしたいなー」と思ってる動画データが、この3つのうちのどれなのかを把握してください。

  • 「プログレッシブ」
  • 「インターレース(トップフィールドファースト)」
  • 「インターレース(ボトムフィールドファースト)」

全く分からなくても問題ありません。簡単に調べるフリーソフトがあります。

MediaInfo

製作者のホームページからダウンロード&インストールしてください。今回は、「MediaInfo 0.7.82」を使用させていただきました。

現在(2016/10/06)は、バージョン0.7.89になっています。

1.インストール中、別の無料ソフトのインストール画面が現れます。不要の場合は「承諾しない」を選択すれば、インストールされません。

フリーソフトMediaInfoの使い方1

2.初回起動時に「日本語」を選択し、「OK」を押します。英語で問題ない方は「English」のままでも構いません。(特に難しい英語はありません。)

フリーソフトMediaInfoの使い方2

3.「ファイル」→「開く」→「ファイル」から、調べたい動画ファイルを開いてください。

フリーソフトMediaInfoの使い方3

4.動画ファイルを開いた後、「表示」→「ツリー」を選択します。

フリーソフトMediaInfoの使い方4

5.「ビデオ」項目の下部に、「スキャンの種類:プログレッシブ」とあります。この場合は、この動画ファイルは「プログレッシブ」です。

一方、右の画像では、「スキャンの並び:トップファースト(TFF)」とあります。この場合は、この動画ファイルは「インターレース(トップフィールドファースト)」です。同様に、「スキャンの並び:ボトムファースト(BFF)」とある場合は、その動画は、「インターレース(ボトムフィールドファースト)」ということになります。

フリーソフトMediaInfoの使い方5

まとめ

「Blu-rayビデオにしたいなー」と思ってる動画データを用意して、3点の確認事項をチェックしましょう。

1.その動画データの解像度&アスペクト比は、どうなってますか?

1920×1080、1280×720ならOKです。

2.その動画データは、プログレッシブですか?

インターレー(トップフィールドファースト)ですか?インターレース(ボトムフィールドファースト)ですか?

3.フレームレートはどうなってますか?

23.97fps(24fps)、29.97fps(30fps)ならOKです。(解像度が1280×720の場合は、59.94fps(60fps)でもOKです。)

以上3点の確認が出来たらOKです。次回、Blu-rayビデオを作成していきます!

フリーソフトだけで作るBlu-ray

全5回+番外編です。下記の「フリーソフトだけで作るBlu-ray」からどうぞ。その他「手順のまとめ」も合わせて読んでみてください。

フリーソフトだけで作るBlu-ray

フリーソフトだけで作るBlu-ray:手順まとめ

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