光回線などの固定インターネットが安価になり、自宅でルーターを利用する人も増えてきました。現在は、無線機能付きのものが主流となっていますが、その無線機能も年々パワーアップ。今では家庭用で超高速通信ができるようになっています。
「PERSOL PBR-005」→「BUFFALO WZR-HP-G54」→「BUFFALO WHR-G301N」→「NEC Aterm WR8370N」→
・・・と乗り換えてきた僕が5台目で辿り着いたルーターがかなり良い製品でした。
「無線?」「ルーター?」「Wi-Fi?」「11n?」・・・等々
よく耳にするけど、意味が分からない。初心者にオススメでシンプルかつ安価なやつ教えてくれ。という方に、僕がオススメするルーターをご紹介します。
おすすめのWi-Fiルーター
NEC Aterm WG1200HS
NECの製品ページを見ると、沢山モデルが出ていますが、WG1200HSは、下位のエントリーモデルという位置づけです。つまり、必要最小限の機能しか搭載していません。逆に言えば、一般の人が普通に使う機能だけ備えているということです。あれこれ細かく設定したい人には物足りないかもしれませんが、今のところ僕は何も不満がありません。購入後、半年以上経ちますが、通信が切れたことは一度もありません。
追記:その後、NTTのフレッツのメンテナンス工事の後、1度だけ接続が出来なくなることがありました。電源を引っこ抜いて、もう一度繋げたら、問題なく再接続されました。以後、接続が切れること無く使用できています。
おすすめポイント① 省エネ
設定として、
省エネ機能(ECOモード)というものがありますが、そのことではありません。
上位機種と比べたときに、最小限の機能しかない分、
そもそもの消費電力が少ないです。なので、
電気代はもちろんの事ですが、上位機種と比べると
本体が熱くなりにくいと思います。
おすすめポイント② 小さい
工業製品の嫌な部分というのは、大きい、ダサい、機械感だと思っています。WG1200HSは、かなり小さいです。Wi-Fiルーターの世界の中では、デザインもお洒落だと思います。

質量は軽く、大きさは何とコミックスよりも小さいです。上位モデルと比較すると・・・
WG1200HSが圧倒的に軽くて小さいことが分かります。
最大速度(無線)
規格上の最大通信速度があります。主流は、
11n(2.4GHz帯&5GHz帯)と
11ac(5GHz帯)だと思います。製品ごとに最大通信速度(無線)を見ると・・・、
これはあくまで規格上の最大値であって、実際にこの数字が出るわけではありません。この値は、親機(Wi-Fiルーター)の能力であって、子機(スマホやパソコンなど)もこの能力に対応していなければいけません。もちろん光回線の実測値もこんなに速いとは限りません。主なスマホの対応を見ると・・・、
最近のパソコンは、最大1300Mbpsに対応したものがありますが、そもそもインターネット回線がそこまで高速ではありません。
我が家の最大1Gbpsのフレッツ光でも、有線で速いときは300Mbps前後、遅いときだと40Mbps前後です。(契約しているプロバイダによって変わると思います。)インターネット目的であれば、最大1700Mbpsや最大1300MbpsのWi-Fiルーターは不要です。もちろん家にある端末をネットワークで繋げて、ファイルのやり取り等をするなら、高速であればあるほど便利だと思いますが…。
ちなみにYoutubeや動画サイトなどを見る分には、画質によって変わりますが、概ね20Mbpsもあれば再生に困ることはありません。
おすすめの設定
購入後は、まず最新のファームウェアしましょう。インターネット接続が完了していれば、設定画面から簡単にアップデートができるようになっています。
NEC Aterm WG1200HSに限った話ではありませんが、
無線が不安定で切れまくるという話もチラホラ聞きます。無線ですから、有線と比べると、安定さに劣る部分があるのは仕方ありません。・・・が、状況に合わせて、
少し設定を変えるだけで
激変します。
WG1200HS以外のWi-fiルーターでも同様の設定項目があると思いますので、是非、参考にしてください。
鉄筋の建物、障害物(壁や物)が多い空間
11acは、障害物の少ない空間だと能力を発揮できますが、鉄筋の建物や障害物が苦手です。規格上の最大値は11nよりも速いですが、障害物などが多い場合は、
11nの方が速くなることが多々あります。
11acが不安定で遅いというときは、一度、11n(2.4GHz)を試してみてください。
11nデュアルバンド
11nは、多くの製品で最大300Mbpsとなっています。簡単に言うと、150Mbpsの通信を2つ同時に行うことで、150Mbps×2=300Mbpsを実現しています。
近年、Wi-fiが広く普及したため、電波が
混雑しています。

我が家の近所では、重なるチャンネルを使用してる方がとても多いです。手動で
3chに設定し、
出来るだけ重ならないように設定しています。横軸のWi-fiチャンネル3のところで赤く盛り上がってるのは、3chに設定しているということです。
画像は、Androidのフリーソフト
Wifi Analyzerというアプリです。このときは、だいぶ隙間がありましたが、時間帯によっては隙間無くWi-fiが埋まっています。さらにデュアルバンドの場合、このチャンネルの2倍を使用するわけですから、ほとんど必ず
近所のWi-fiに干渉してしまうわけです。干渉すると不安定さや速度低下の原因になります。
これを
シングルバンド(最大150Mbps)に設定するだけで、驚くほど
安定して高速を維持できるようになりました。

WG1200HSの設定画面で、デュアルチャンネル機能を「
使用しない」に設定し、使用チャンネルは、
空いているチャンネルを指定しました。これは各々の環境によって違うと思いますが、スマホのアプリなどで簡単に確認できます。(AndroidのWifi Analyzerで確認)
プロテクション機能は、「
使用しない」にしました。近くに無線機器が多い場合は、プロテクション機能を使用することで、通信が安定するそうです。我が家は、何も変化しなかったので、「
使用しない」を選択しました。
これだけで
激変しました。デュアルバンドのときは、速度が乱高下して、時折、超低速になることもありましたが、シングルバンドにしてからは上限の150Mbpsで安定しています。
速度は出ているのに、動画がカクカク・・・
パソコンやスマホのスピードテストでは数十Mbps~数百Mbps出てるのに、オンデマンドTVのビデオサービスを見るとカクカクするということがあります。スピードテストで、数十Mbps~数百Mbps出ているとすれば、回線やプロバイダの問題ではないと思います。多くの場合、無線の環境に原因があります。

WG1200HSの設定画面で、マルチキャスト伝送速度(Mbps)の数字を大きく変えてみてください。画面では、54Mbpsにしていますが、「11Mbps」「18Mbps」「24Mbps」あたりを順に試してみたらいいと思います。これだけで動画再生がカクカクすることが無くなる場合が多々あるので、是非試してください。
まとめ
光回線などを繋げて、スマホやパソコンでネットをするだけなら、
NEC Aterm WG1200HSで十分だと思います。
小さく軽くて省エネなので、オススメの一台です。
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